3歳の長男に暴行し死亡させたとして傷害致死の罪に問われている母親の裁判の初公判が開かれた。

母親は「時間が戻るなら自分を止めたい」と話した。

傷害致死の罪に問われているのは宇城市の齋藤悠紀被告28歳。

起訴状によると齋藤被告はことし2月、当時3歳だった長男・葵斗ちゃんの腹部を殴って転倒させ、死亡させたとされている。

初公判で斎藤被告は「間違いない」と起訴内容を認めた。


裁判では犯行当時の斎藤被告に責任能力があったかが争点になっている。

検察側は「3歳の子どもに対し苛立ちから行った短絡的な犯行。これまでも暴力をふるうことがあり常習性が伺える」と指摘した。

一方、弁護側は「3人の子どもの育児と仕事の両立で心身ともに疲弊していて、正常な判断が難しい状態だった」と述べた。

また、齋藤被告は被告人質問で「大きくなるのが楽しみだったし歩けるようになってほしかった。
時間が戻らないのは分かっているが戻れるなら自分を止めたい」と涙ながらに話した。

9月10日に判決の予定。


2021.09.06 18:34
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