新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンの異物混入問題で、
副反応を議論する厚生労働省の専門部会は10日、対象となった3ロットが自主回収されていることから、
「リスクは限定的で(モデルナ製の)接種継続は問題ない」と評価。
モデルナ製を含めた新型コロナワクチンについて、「安全性に重大な懸念は認められない」とまとめた。

専門部会は同日の会合で、回収対象の製品を接種後に死亡した男性3人について、
「ワクチンと死亡との因果関係は現時点では評価できない。引き続き慎重に調査、
検討を行っていく必要がある」とした。3人は解剖が実施され、1人の死因は不整脈と判明。
2人は結果待ちで情報が足りず死因が特定されていない。
3ロットでの副反応の発生頻度は他のロットと比べ、明らかな増加は確認されなかった。

同日の会合には国内流通を担当する武田薬品工業の担当者も出席した。

これまでに接種後の死亡はモデルナ製で28人、米ファイザー製で1127人確認されている。
接種との因果関係は1085人で「情報不足などで評価できない」とされ、
「因果関係が否定できない」とされたケースはない。

https://article.auone.jp/detail/1/2/4/221_4_r_20210910_1631268881703744