「悲劇的な数字」を公表


米ミシシッピ州で、ワクチン未接種の妊婦が新型コロナウイルスに感染して死産したケースが72件にのぼり、
通常の2倍になっていることがわかった。

ミシシッピ州保健局が9月8日に発表したところによれば、この数はパンデミックが始まって以降のもので、
胎児が20週を超えていた場合の死産に限られるという。

2件は「通常起こり得る割合の2倍だ」と、保健局のトーマス・ドブスは警鐘を鳴らした。

ドブスはまた、「この悲劇的な数字は回避できたものだ」と述べ、ワクチンを接種していれば防げたはずだと示唆した。

保健局はコロナに感染して死亡した8人の妊婦についても調査している。
ドブスによれば、8人の死亡はデルタ株が拡大した過去1ヵ月の間に起きたもので、
赤ちゃんを救うために緊急の帝王切開手術に入り、結果として母体を救えなかったケースが少なくなかったという。


ミシシッピ州では、妊婦に限らず全人口の接種率が低い。2回目まで終わっている人がいまだ40%ほどで、全米で最も低い州の一つである。

州内の感染者数はこの夏以降、デルタ株の蔓延で急増し、9月6日には1日の死者数が過去最多の124人を記録した。

州保健局の統計では8月の死者数は900人弱で、このうち61人が18〜31歳だった。

「彼らの誰一人としてワクチンを打っていませんでした」とドブスは言う。

「自信をもって言います。もし彼らがワクチンを接種していれば、一人残らず、私たちと今ここにいることができたでしょう」
https://courrier.jp/news/archives/260805/#:~:text=%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3