小泉進次郎環境相(40)が1日、菅政権の閣僚としては最後となる閣議後会見で、環境相に着任した19年9月からの2年間を総括した。

「環境庁設立から50年、環境省になって20年、東日本大震災から10年という大事な節目に環境大臣として仕事をさせていただいたことは大変光栄なこと。
2030年、2050年に向けた土台を築いたこと、環境省という組織を持続可能なものに変えていくための流れを作ったことは今後に向けた財産だと思っています」と述べた。

その上で、次期環境相に向けても「誰が大臣であろうと、この流れを受け継いで、環境省が人の命と環境を守るとともに、社会変革のための政策を生み出す組織であり続けてほしい」と期待を寄せた。

就任時の疑問として、「なぜ世界のリーダーは国連の場や国際会合の場で、なぜ日本の総理は気候変動問題を話さないんだと、ずっと思っていました」と明かした。
安倍晋三前首相から環境相の打診を受け、「日本の重要議題に気候変動対策を持ってきたい。それが次の時代の産業や雇用を開くことにつながる思いでやってきた」とも述べた。

現在は気候変動問題がG7、G20、日米首脳会談など、国際会合の主要議題となっているとして
「菅(義偉)総理の揺るぎないサポートがあり、なんとか風穴をあけるべくともに戦ってくれた河野(太郎)さんもいて、
環境省の職員もいて、間違いなく社会変革は起きた。そのような経験は自分の議員生活にも、人生にも大きな経験を与えていただいた」と振り返った。

自身の大臣としての去就はまだ正式に決まっていないが、進次郎氏は会見冒頭で、出席した記者たちを前に「大変お世話になりました」と述べ、頭を下げた。
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