共産の論客 麻生氏に惜別 財務相退任 格差批判も
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https://www.sankei.com/article/20211007-CN32TS2CHJOUPDLHELMEMEMTEE/

https://www.facebook.com/daimonmikishi/posts/442228700594661
〈 さよなら麻生さん 〉
 きのう議員会館の食堂で財務省OBのAさんとばったり会い、おなじテーブルで食事をしました。
 「麻生大臣がお辞めになってさみしいでしょう」とAさん。
「麻生さんと大門議員との質疑は財務省のなかでも人気で、みんなよく見ていましたよ」とも。
 麻生太郎さんはいくつになっても暴言と失言をくり返す反省のない人でした。
「オレは生まれはいいが育ちは悪い」と自分で言いながら、
マフィア風ファッションで悪ぶっていたのは、大久保利通、吉田茂というエリート家系のお坊ちゃんと見られたくなかったからでしょうか。
格差を広げたアベノミクスを支えたという点でも罪深い。経済財政の根本問題では麻生さんと正面から対決した8年9か月でした。

ただ、従来の財務大臣とちがい、麻生さんは、現場の金融、中小企業問題にかんする私の告発や提案に耳を傾け、
具体的に動いてくれたことも数多くありました。
「大物」ですから、動くと影響は大きく、助けられた人たちも少なくない。そんな時は素直にお礼を言うようにしてきました。
庶民蔑視を平気で口にする麻生さんと、私の話を真面目に聞き現場の力になってくれた麻生さんのギャップはいったい何だったんだろう。
いまだに不思議です。
Aさんと色々話していて、思い出したエピソードが一つ。

何年か前の参院財政金融委員会。私の質問中に麻生さんはトイレに行きたくて急に席を立ってしまいました。
自分に対する質問はもう終わったと勘違いしたらしい。じつは最後に大臣への質問が一つ残っていて通告もしていました。
質問しようと思ったら麻生さんがいないので、どうしようかと思ったのですが(通常なら委員会ストップ)、
それまでの流れからアバウトな麻生答弁より局長答弁で固めた方がいいと判断し、局長に質問して質疑を終わらせました。
もどってきた麻生さんは、事務方から大門議員の質問が残っていたと聞きびっくり。
委員会終了後、廊下を歩く私を麻生さんが走って追いかけてきて、後ろから抱きついて「ごめん!」と。

見ていた国会職員から「麻生大臣の共産党議員への抱きつき事件」と笑われましたが、
あのときの背中のくすぐったい感触は今でも夢に出てきます。
いずれにせよ、経済財政の根本政策を変えるには政権交代しかありません。
そういう意味でも、麻生さんと今後あいまみえることはないでしょう。
さよなら麻生さん。