中高年のひきこもりという、命にも関わる深刻な社会問題。ここでは臨床心理士の桝田智彦氏が2018年12月に内閣府がはじめて40歳〜64歳の5000世帯の男女を対象に行った実態調査、『生活状況に関する調査』に基づいて、「中高年ひきこもりの現状」に迫っていきます。 ※本連載は、書籍『中高年がひきこもる理由』(青春出版社)より一部を抜粋・再編集したものです。

一般的なイメージとはかなり違う「ひきこもりの定義」

◆定義

まず、調査のベースとなる「ひきこもりの定義」についてふれておきましょう。

今回の内閣府の調査では、ひきこもりを「狭義のひきこもり」と「準ひきこもり」の2つに分類し、この2つを合わせて「広義のひきこもり」と定義して、調査を行いました。

狭義のひきこもりは、(1)「ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける」、(2)「自室からは出るが、家からはほとんど出ない」、(3)「自室からほとんど出ない」の3つの状態を指します。(1)から(3)へと、「ひきこもり度」が高くなっているのがわかります。そして、これが、「部屋からほとんど出てこない」といった、多くの人が想像するひきこもりの姿でしょう。

準ひきこもりは、「ひきこもりに準ずる」ということで、「ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する」人たちを示します。

狭義のひきこもりと、準ひきこもりを合わせたのが広義のひきこもりですが、これには条件があります。右に述べた状態が「6ヵ月以上連続していること」です。さらに、身体的な病気が理由だったり、仕事のために家にこもっていたりする場合は、ひきこもりの対象から除外すると記されています。

ですから、たとえば3ヵ月間、家に閉じこもっただけで、そのあと、外へ出ていけるようになった方は、このひきこもりの定義にはあてはまりません。また、寝たきりの方とか、あるいは、執筆活動や作曲などの創作活動のために外へ出られない方は、その状態がたとえ6ヵ月以上続いていても、ひきこもりの定義からは外れることになります。

以上が、内閣府が定義づけしたひきこもりの状態です。

ひきこもりの一般的なイメージとはかなり違うことに気づかれたことでしょう。自室や自宅からほとんど出られない人ばかりではなくて、コンビニに出かけることができたり、あるいは、趣味の用事のために外出したりする方も「ひきこもり」と定義しているのです。

※続きは元ソースで御覧ください

Yahoo!Japanニュース/幻冬舎オンライン  10/10(日) 10:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/277ef0ec3957a00ae395aa32b9fcdfe68b11588e

前スレ  (★1の立った時刻=2021/10/10(日) 10:47:52.68)
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