「自民は業界団体の支援を受けている。改革できるのは維新だけ」。
維新の吉村氏は20日午後、兵庫県太子町のホームセンター駐車場で熱弁を振るった。

横に並ぶのは、10月6日に公認したばかりの12区の新人。
大阪や阪神間では強みを見せる維新だが、西播磨では地方議員も少なく地盤が弱い。
比例票の掘り起こしも狙い、「党の顔」である吉村氏をまず投入した。

告知を見て集まった女性らの人垣を前に、吉村氏は「解散しても国会議員には冬のボーナスが支給される。民間ではありえない」
「岸田首相は分配というが、増税か借金をするのか」などと自民への対抗意識をむき出しにした。

前回の衆院選で、維新は12区に候補を立てなかった。
今回は擁立を予定した新人が8月に選挙区を移って空席となり、無所属で準備を進めていた現候補を、公示2週間前に急きょ公認した。
知事選で初めて推薦候補が当選した勢いにも乗り、保守票の獲得を狙う。

吉村氏は太子町の後、兵庫11区の姫路駅前で演説。
10区の加古川市、5区の三田市でも公認候補への支持を訴えた。(永見将人、直江 純、勝浦美香)
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