2021年10月21日19時57分

 警察署が取り扱った遺体の搬送をめぐり、特定の葬祭会社に便宜を図る依頼の見返りに約200万円相当の現金などを授受したとして、神奈川県警は21日、受託収賄容疑で県警大和署警部補の加藤聖容疑者(48)=相模原市緑区城山=を、
贈賄容疑で宮前署警部補の河合博貴容疑者(65)=同県大和市南林間=と妻で葬祭会社実質経営者の恵子容疑者(60)=同=を逮捕した。県警は3人の認否を明らかにしていない。

 加藤容疑者の逮捕容疑は2019年3月10日〜20年1月30日ごろの間、大和署で取り扱った遺体の搬送先として、恵子容疑者の葬祭会社を優先的に紹介するよう河合容疑者らに依頼され、承諾した謝礼として現金計127万円とプリペイドカード137枚(68万5000円相当)を13回にわたり受け取った疑い。
 県警監察官室によると、加藤容疑者と河合容疑者は約15年前、同じ職場で勤務していた。加藤容疑者は19年2月〜今年4月、大和署の刑事課で遺体の検視や調査を担当。変死体として取り扱い、事件性がないと判断した遺体について、遺族らに恵子容疑者の会社を優先して紹介していた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2021102101037&;g=soc