東京都は、中小企業の人材確保につなげるため、奨学金を利用している学生が技術者として就職した場合、返済費用の一部を都が負担する新たな支援事業を始めます。

この支援事業は、中小企業の支援にあたる東京都の産業労働局が行います。

具体的には、人材不足に悩む建設、IT、それにものづくりの分野の中小企業に奨学金を利用している学生が技術者として就職した場合、都が返済費用の一部を負担します。

企業が負担する分と合わせて学生1人当たり最大150万円の支援をうけることができるように仕組みの検討を進めています。

都は、支援をうけた学生が入社してから1年間勤務し、企業に人材が定着しているかを確認したうえで3年にわたって支援する方針です。

奨学金の返済に困る学生を支援することで中小企業の人材の確保と定着を図ろうというねらいで、
都は今後、参加する企業の募集を始め、来年度の就職・採用活動に間に合うよう準備を進めることにしています。


2021年10月24日 6時38分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211024/k10013319211000.html