0001朝一から閉店までφ ★
2021/10/29(金) 09:21:02.27ID:h1cuyWtJ9絶滅の恐れのある「カヤノミカニモリ」という巻き貝の知られざる生態が、熊本県の高校でひそかに解明されていた。専門家から「あまりにもハイレベルすぎる。正当に評価される機会を得ることすら難しい希少な研究だ」と聞いて、調べてみた。
なぞに迫ったのは、熊本県立天草拓心高校マリン校舎(苓北町)の科学部の生徒たち。2013年から代々、カヤノミカニモリの研究を続けている。現在の部員、2年生の野田心優(みゆう)さんにとっては「毎日研究している、身近な存在」だという。
この貝は、殻の長さが2センチ弱で、オニノツノガイ科というグループの種の一つ。環境省のレッドリストでは、準絶滅危惧種とされる。野田さんが「身近」という通り、高校から数分の海岸には「大量に群生する」そうだが、熊本県のレッドリストでも絶滅危惧U類。四国や本州の各地では、絶滅か激減しているとみられ、実際は危機的状況にある。
だが、詳しい生態は不明だった。この貝を守っていくのに必要な、基礎的な情報が欠けていたのだ。
それを、生徒たちは飼育に取り組んで産卵や生育の過程を次々に解明。過去の文献には「肉食」とあったが、藻類を食べることも突き止めた。19年には卵から幼生、若い貝まで成長させることにも成功した。野田さんは「今の状況があるのは、先輩たちの研究のおかげ。感謝しています」と話す。
https://www.asahi.com/articles/ASPBW5T0ZPBWPLBJ006.html