週刊少年ジャンプの発行などで知られている集英社が、著作権侵害の疑いがある人物を特定して起訴するため、Googleと大手ISPのHurricane Electricに対して証拠を開示するよう求める申請を、アメリカの裁判所に提出していたことが分かりました。

(略)

集英社は、2021年10月27日付けでカリフォルニア州地方裁判所に提出した(PDFファイル)文書の中で、漫画BANKについて「集英社が提供するサービスを利用した特定のユーザーが、単行本または雑誌の全ページを含む不正コピーを侵害サイトにアップロードしました。このサイトは日本語で書かれているほか、タイトルや著作者名などのキーワード名で検索することも可能になっており、日本の閲覧者を対象としているように見えます」と述べました。

Googleは海賊版コンテンツを閉め出すために検索結果から該当リンクを削除しているとされていますが、記事作成時点では検索すると一番上に表示されます。
https://i.gzn.jp/img/2021/11/04/manga-shueisha-googles-piracy-mangabank/s1907.png

漫画BANKにアクセスすると、以下のように日本語のページが表示されます。ただし、右上の「Take the tour」が英語表記になっているほか、Googleの「I'm Feeling Lucky」機能に相当すると思われるリンクが「私は幸運に感じます」と機械翻訳っぽくなっているなど、不自然な点も見受けられます。なお、漫画BANKにはこのリンクからアクセス可能ですが、このサイトには違法性やウイルス感染リスクが指摘されているので、アクセスする際は注意してください。

漫画BANK(漫画バンク) – 無料コミック漫画
https://mangabank.org/
https://i.gzn.jp/img/2021/11/04/manga-shueisha-googles-piracy-mangabank/s1905.png

市場データ分析などを行っているSimilarWebの集計によると、漫画BANKへの月間アクセス数は8100万以上で、日本では44番目に人気のサイトとのこと。

漫画BANKの運営者を特定すべく、集英社はデジタル・ミレニアム著作権法を利用してCloudflareに情報の開示を求めました。Cloudflareから得られた情報は個人の特定にはつながらなかったものの、一部のドメインが中国に関連していることや、Hurricane Electricの提供により海賊サイトの運営者とみられる人物に使われていたことなどが分かりました。また、MXレコードの解析により、運営者がGmailやAdSenseなどGoogleのサービスを利用していることも判明しました。集英社は、こうした手がかりからGoogleやHurricane Electricに対する情報の請求に踏み切ったものとみられます。


集英社は、裁判所への請求の中で「証拠開示によって侵害サイトの運営者とされる人物の身元が確認され次第、日本または中国で訴訟を起こす予定です」と述べました。またTorrentFreakは、集英社がGoogleなどからの情報が直接的な身元特定につながらなかった場合のプランを練っていることがうかがえる点から、「記事作成時点では、裁判所はまだ集英社の請求に署名していませんが、集英社は何があっても侵害者を突き止めるという強い意志を持っているようです」と指摘しました。

https://gigazine.net/news/20211104-manga-shueisha-googles-piracy-mangabank/



9ketsuki@9ketsuki2
漫画バンクは閉鎖したみたいです。
https://pbs.twimg.com/media/FDVZk3iaQAAECUZ.jpg
http://twitter.com/9ketsuki2/status/1456168548527591426
https://twitter.com/5chan_nel (5ch newer account)