宮城県登米市の保育施設「豊里こども園」に刃物を持って現れ、建造物侵入容疑で9日に逮捕された同市の無職大槻渉容疑者(31)が
「小さな子どもを殺し、捕まって死刑になるためにやった。邪魔してきた職員も殺すつもりだった」と供述していることが10日、県警への取材で分かった。

大槻容疑者と同居する80代の祖母は取材に「少なくとも数年前から引きこもっており、家族とあまり会話をしていなかった」と家庭内での様子を明かした。
9日は事件が起きる40分ほど前に行き先を告げずに自宅を出たが、特段変わった様子はなかったという。県警によると、刃物は自宅から持ち出した。

近所に住む80代女性は「本人の姿を見ておらず、何をしているか分からなかった」と話した。

県警や市によると、事件は9日午前10時40分ごろ発生。園の周辺をうろついていた大槻容疑者を不審に思った職員が子どもを避難させ問いただすと
園内に侵入し、刃物を持って職員に襲い掛かった。複数の男性職員で取り押さえ、けが人はいなかった。
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