今後の議論で注目されるのは、旧国民民主党出身者ら保守系議員を支持基盤とする泉氏の対応だ。

 泉氏は19日の記者会見で、衆院選惨敗の理由について「『野党政権』といった言葉はあったが、比例選で立民への投票を呼びかける活動が遅れた」と述べ、共闘路線への不満をにじませた。衆院選では共産に配慮し、比例選で立民への投票の訴えを自重した例があったという。

 泉氏を支持する議員の中には、共闘路線見直しを明確に打ち出すべきだと主張する向きもある。「路線対立を表に出せば、党の分裂につながりかねない」(党職員)との懸念もある中、泉氏がどこまで踏み込めるかは不透明だ。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20211119-OYT1T50302/