故ジェフリー・エプスタイン被告(左)とギレーヌ・マクスウェル被告(右)
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(CNN) 性犯罪で起訴され勾留中に自殺した米富豪ジェフリー・エプスタイン被告の元交際相手、ギレーヌ・マクスウェル被告の公判で、エプスタイン被告のプライベートジェットの元パイロットが11月30日、米国のクリントン元大統領やトランプ前大統領を含む有力者を乗せたことがあると証言した。

元パイロットのラリー・ビソスキー氏によると、クリントン氏のような著名人が搭乗する場合には概して通知があった。

ビソスキー氏は証言で、著名バイオリン奏者のイツァーク・パールマン氏がエプスタイン被告に同乗して、ミシガン州の芸術サマーキャンプに向かったことがあると説明。このほか英アンドルー王子や、ジョージ・ミッチェル、ジョン・グレン両米上院議員、俳優のケビン・スペイシー氏などを乗せた記憶もあるという。

また、富豪実業家レス・ウェクスナー氏との面会に向かうエプスタイン被告を乗せ、被告の不動産があるオハイオ州コロンバスまで飛んだこともあった。被告はウェクスナー氏のことを顧客と評していたものの、ビソスキー氏は2人を友人と考えていた。

ビソスキー氏の30日の証言で言及された著名人のうち、今回の裁判に関連して不正を犯した疑いのある人物はいない。クリントン氏の報道官は以前、同氏が2002年から03年にかけてエプスタイン被告の航空機に4回搭乗したことがあると認めたものの、被告の「恐ろしい犯罪」について元大統領は何も知らなかったと述べていた。

ビソスキー氏の証言はマクスウェル被告の裁判の2日目に行われた。

エプスタイン被告は19年に性的人身売買容疑で逮捕された後、監房内で死亡しているのが見つかった。検視官はその後、死因を首つり自殺と断定した。社交界の名士だった英国人のマクスウェル被告は被告と親しい関係にあり、その翌年に逮捕された。共謀や性的人身売買を含む6件の罪状について無罪を主張している。

12/1(水) 9:36配信
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