フランスで1日、新型コロナウイルスの1日当たりの感染者数が約5万人に達し、政府は欧州連合(EU)域外からの入国者に、ワクチン接種の有無にかかわらず、陰性証明結果の提示を義務づけると決めた。

 アタル政府報道官が記者会見で明らかにした。フランスでは11月30日にオミクロン変異株の感染者が国内で初めて確認された。アタル氏によると、さらに13人がオミクロン株に感染した可能性があるという。

 EU域外からの入国者には、48時間以内の陰性結果の提示を義務づける。EU域内から入国する場合は、ワクチン未接種者のみ、24時間以内の陰性証明結果を義務づける。フランスはこれまで、感染状況に応じて各国を3種類に分類。日本などはもっとも安全な「緑」に位置づけられ、ワクチン証明さえあれば入国に陰性証明は不要だった。

 フランスでは11月上旬に1日の感染者が1万人に達し、その後3週間ほどで約5万人に急増した。

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