新型コロナについて、細心かつ慎重に対応するとの立場を堅持します。
感染状況が落ち着いていますが、コロナ予備費を含めて十三兆円規模の財政資金を投入し、感染拡大に備えることとしました。

「屋根を修理するなら、日が照っているうちに限る。」

米国第三十五代大統領、ジョン・F・ケネディの言葉です。

同時に、一日も早く、日本経済を回復軌道に持っていかなければなりません。
新型コロナにより、厳しい状況にある人々、事業者に対して、十七兆円規模となる手厚い支援を行います。

一方、デジタルや気候変動問題への対応という切り口で、世界は大きく変化しています。
二十兆円規模の財政資金を投入し、我が国が新たな時代を切り拓いていくための、大きな一歩を踏み出します。

こうした明確な考えに基づき、今回の総額五十五・七兆円の大規模な対策を、「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」と命名しました。

危機に対する必要な財政支出は躊躇(ちゅうちょ)なく行い、万全を期します。経済あっての財政であり、順番を間違えてはなりません。

経済をしっかり立て直します。そして、財政健全化に向けて取り組みます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211206/k10013376361000.html