営業禁止区域で、女性従業員が男性客に性的サービスを施すメンズエステ店を営業したとして、警視庁組織犯罪対策3課などは8日、風営法違反の疑いで、指定暴力団神戸山口組山健組傘下組織「雄剛一家」組長、阿部剛容疑者(53)=東京都新宿区西落合=を逮捕した。阿部容疑者は「組の若い衆が経営に関与していたことは知らなかった」などと容疑を否認している。

組対3課によると、阿部容疑者が組長を務める雄剛一家は、東京、埼玉、千葉の1都2県の営業禁止区域で少なくとも7店のメンズエステ店を経営し、平成30年頃から約2億円を売り上げていたとみられる。同課などは今月上旬、雄剛一家の幹部ら計9人を同容疑で逮捕し、組長の阿部容疑者の行方を探していた。

逮捕容疑は10月13日と11月4日、それぞれ風営法で定められた禁止区域である豊島区東池袋、西東京市東町で、女性従業員が男性客に対し性的なサービスを提供する店を営業したとしている。

この容疑に関連して警視庁は8日、神戸市内にある神戸山口組の井上邦雄組長の自宅を家宅捜索した。

産経新聞
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