正体不明のツイッターアカウント「Dappi」をめぐり、虚偽の投稿で名誉を傷つけられたとして、立憲民主党の議員がウェブ関連会社を訴えた裁判が始まりました。正体不明の投稿者と、その背景は明らかになるのでしょうか?

立憲民主党・小西洋之議員(きょうの裁判についてのコメント)
 「フェイクニュースを拡散し、民主主義をゆがめた、Dappiの法的責任を明らかにしたい」

 立憲民主党の小西洋之議員がこう指摘したのは、「Dappi」という匿名のツイッターアカウント。主に野党やマスコミを批判・中傷したネット記事やコメントを紹介する投稿をしています。

 この「Dappi」というアカウントが、去年10月、森友学園問題で公文書の改ざんを命じられ、自殺した近畿財務局元職員について、こう投稿したのです。

 「近財職員は杉尾秀哉や小西洋之が1時間吊るしあげた翌日に自殺」

 訴状などによりますと小西議員と杉尾議員は、この虚偽の投稿によって名誉を傷つけられたとして、880万円の賠償などを求めています。「Dappi」とは一体何者なのか?小西議員らが発信者情報の開示請求訴訟を行ったところ、投稿に使われたインターネット回線の契約者が都内のウェブ関連会社だったことが判明。その会社を訪ねてみると・・・

記者
 「全く呼び出しに応答がありませんね」

 現在のところ、このウェブ関連会社が直接、「Dappi」アカウントからの投稿をしたのかは分かりません。一体どんな会社なのか・・・取材を進めると、自民党・東京都連から政治活動費の支出を受けていたことが分かりました。

 自民党・東京都連の政治資金収支報告書などによりますと、ウェブ関連会社は、都連から数十万円で「政治塾」に関係する仕事を引き受けていましたが、自民党都連は取材に、「ツイートを依頼したり関わったりしたことはない」としています。

 きょう開かれた第1回口頭弁論でウェブ関連会社側は、争う姿勢を示しました。実際に投稿をしたのは誰なのか?その背景には何があるのか?今後の裁判で、どこまで明らかになるのか注目されます。

https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4424034.html