米食品医薬品局(FDA)は3日、米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、
12〜15歳向けの追加接種(ブースター接種)を承認した。これまでは16歳以上が対象だった。

新たな変異型「オミクロン型」の感染拡大が続くなか、追加接種の対象者を広げて予防効果を高める。

併せて追加接種の時期は、2回目の接種を終えてから5カ月後に変更し、従来の6カ月後から短縮した。
ファイザーによると追加接種から1カ月後、オミクロン型を防ぐ中和抗体の量が2回接種した人の25倍に増えた。

こうした有効性も踏まえ、FDAは「5カ月に短縮することで、感染力の高いオミクロン型に対する予防効果の早期獲得につながる」と説明した。
安全上の問題はないとしている。

子ども向けの追加接種については、臓器移植などにより免疫力が低いと診断された5〜11歳などについても、追加接種を認めた。
一般の5〜11歳については、現時点で追加接種は必要ないとしている。

米国では特に子どもの感染や重症化が顕著になっており、追加接種への期待が高まる。

米疾病対策センター(CDC)によると、17歳までの子どもの入院者数は12月26日〜1月1日の週に1日あたり574人と、
前週から96%増加して過去最高を記録した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN0339V0T00C22A1000000/