※2022/01/29 14:43時事通信

 青森県大間産のクロマグロをめぐり、不正な漁獲管理が判明したことで、東京・豊洲市場(江東区)の関係業者や、識者などから厳しい声が上がっている。

 豊洲の初競りでは、かつて1本数億円の値が付いたこともある大間産。高級マグロの代名詞ともなっているが、漁業者によっては漁業協同組合に報告しない漁獲分があると分かり「資源管理上、問題になりかねない」と、同市場の仲卸業者も表情を曇らせる。

 大間産のマグロについて仲卸は、「築地(市場)時代から、市場関係者や仕入れに来るすし店などが目利きの上、最高のマグロとして評価してきた。今後も変わらぬブランド力を継続させるには、漁獲データはきちんと報告、管理してほしい」と指摘する。

 渋谷区のすし店「おけいすし」の店主は、「日本一のマグロだから、仕入れたときは大間のラベルを店内に掲げ、お客さんにお薦めしている。漁師もプライドを持って、水揚げからデータを隠さずに堂々と出荷してほしい」と話す。

 内外の魚の資源管理と流通にも詳しい水産庁ОBで、一般社団法人生態系総合研究所(東京)の小松正之代表理事は、「漁協ではなく漁業者に漁獲報告を義務付けて役人が検証し、違反者には厳しい罰則を科すなど、厳格な管理が必要」と指摘。

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