2022/02/01 17:04

 作家で元東京都知事の石原慎太郎氏が死去した。89歳だった。
 一橋大在学中に発表した小説「太陽の季節」で1956年に芥川賞を受賞した石原氏。のちに同作は映画化され、「太陽族」という流行語も生んだ。1968年参院選で自民党から立候補し初当選。政界進出を果たすと72年に衆院選に転身し、運輸相などを歴任した。89年の自民党総裁選に立候補するも敗れ、95年に議員辞職を表明。その4年後の99年4月に東京都知事選に出馬して初当選し、以降、4選を果たした。

 AERAでは、都知事選当選後の99年11月に石原氏のインタビューを掲載。せっかちな「べらんめえ」調で日米関係を語り出すと、次第に熱く早口になった。ここでは、当時の石原氏の言葉を紹介する。

*  *  *

――知事の方が国会議員より楽しそうですね。

「そりゃあ、総理大臣になれば良かったんだろうけど、なれなかったからねえ。知事の方が仕事のしがいがあるし、手ごたえもある。新しいシステム、ひとつでもモデルみたいなものを作れたらいいな。それを堆積していくことで、日本が変わるかな、変えたいなあと思っているんだ」

――知事と国会議員の違いは?

「知事は仕事を、すぐやれる。お役人は、カネのかからないことはすぐやるしね。四年間は無競争だから、強引にやろうと思えばできるから。破天荒なことやったら大変だけど、なにも東京でクーデターするんじゃないんだから。前任者に比べれば、俺の方が千倍くらい人脈はあるからね。立法も行政も経験し、経済界の知人にも恵まれている」

■東京都と日本は同心円
     ===== 後略 =====
全文は下記URLで
https://dot.asahi.com/aera/2022020100060.html?page=1