裕次郎さんの死「ただただ巨きな虚脱」、「三国人」「天罰」自由な発言に注目も…石原さん語録
2/1(火) 20:52
 元東京都知事の石原慎太郎さんが1日、89歳で死去した。石原さんの自由な発言は、話題に事欠かなかった。

 「日本の若者は天下国家ということを考えることがない」(1968年)

 ベストセラー作家として知名度抜群だった石原さん。参院選全国区で政治改革を訴え、35歳で初当選。

 「行政は患者さんのために何をしてきたかと深く反省させられた」(77年)

 環境庁長官として熊本県水俣市を訪問し、水俣病患者に謝罪した。

 「弟が亡くなってから私が味合ったものは喪失感などではなしに、ただただ巨きな虚脱だった」(96年)

 私小説「弟」で、87年に亡くなった俳優・石原裕次郎さんの死をつづった。

 「石原裕次郎の兄でございます。この国は下手をすると沈むかもしれない。東京が持ち直すことで、国を持ち直させたい」(99年)

 再挑戦の東京都知事選出馬会見では、裕次郎さんを前面に。

 「災害が起きたら三国人の騒じょう事件も予想される」(2000年)

 陸上自衛隊練馬駐屯地の創隊記念式典のあいさつで、在日韓国・朝鮮人や外国人を蔑視(べっし)する発言で批判を招く。その後、「遺憾」との談話を出した。

 「津波をうまく利用して『我欲』を洗い落とす必要がある」「これはやっぱり天罰」(11年)

 東日本大震災直後、津波被害について持論を展開。発言の翌日に謝罪、撤回。

 「命のあるうちに最後のご奉公をしたい」「80歳の俺がなんでこんなことやらないといけないのか。若い人しっかりしろよ」(12年)

 知事辞任と国政への復帰を発表した際の記者会見で、若者を叱咤(しった)激励した。

 「安全と安心がこんがらがっている」(17年)

 自身が知事の時に進めた築地市場(東京都中央区)の豊洲地区(江東区)への移転問題で都議会百条委員会の証人喚問に臨み、主張。

 「死んだら虚無ですよ」(19年)

 小説「湘南夫人」刊行時の読売新聞インタビューで。晩年は「死」に関する言及が多かった。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b047e740d486f72592d7418547c09abbdb0879fd