事件が発生したのは1月23日正午ごろ。JR宇都宮線を走行中の電車内で男子高校生が優先席でタバコを吸っていた28歳の男を注意したところ、その男から殴る蹴るの暴行を受けました。

高校生は顔を踏みつけられ右ほほを骨折したといいます。

禁煙の電車内での喫煙は迷惑ですし犯罪行為です。
       
注意した高校生がこんな目にあっていいわけがありません。

どうするのがよかったのか考えていきたいと思います。

まずは宇都宮駅にいた高校生たちに自分だったらどうするか聞きました。 

高校生:「抵抗はしないけど注意します。他の人にも迷惑かかるし考えて注意したい」「何も言わない。危ないから」「多分声かけない話かけられない」「友達いたら注意できるけどひとりだったらできない」「警察に通報する。刺激しないように見えないところで早めに」

高校生はこう考えているようですが、不審者の犯罪行為を見かけたときどうすればいいのか。警察に話を聞きました。

栃木県警察本部地域課 青木優次長:「犯罪行為と言っても相手が凶器を所持している場合や酔っ払いによる因縁など幅広い事態が想定されます。刃物の所持はもちろん、誰かに因縁をつけている大声で怒鳴って周囲に迷惑をかける。これらを目撃した場合にはできるだけ早く110番通報して警察や鉄道職員に知らせてほしいと思います。離れた場所で通報していただくのが望ましい対応です」

まずは身の安全の確保と素早い110番通報です。また、青木次長は万が一現場の状況などを撮影した場合には警察に提供してほしいと話していました。

犯人の早期検挙にも繋がりますが決して無理はせずに自身の身の安全を一番に確保してほしいということです。

一方、今回の事件が発生したJR東日本は迷惑行為を見かけた場合は自分でなんとかしようとせずにSOSボタンを押し乗務員を呼んでほしいとしています。

SOSボタンは車両の端の部分付近に設置されています。すぐに見当たらない場合や混雑してSOSボタンに手が届かない場合は周辺の乗客と協力して押してほしいということです。

しかし、SOSボタンを押すと電車が急停車してしまったり遅延でたくさんの人に迷惑をかけてしまうようなイメージがあります。本当に押してしまっても大丈夫なのでしょうか。
   
JR東日本によりますと、SOSボタンを押しても実際にブレーキをかけるのは乗務員なので安全に停車するとのことです。

例えば橋の上やトンネルの場合は安全なところまで走行してから停止するそうです。
  
緊急時にはためらわずに押してほしいとしています。
 
また、どうしてもSOSボタンを押すのに抵抗がある人は直接、乗務員に知らせるか110番通報をして欲しいとしています。

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