酵母を加えず発酵 約100年前の製法で焼酎の仕込み 人吉市

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20220217/5000014778.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

おととしの豪雨で被災した人吉市の蔵元で、酵母を加えずに発酵をさせる
およそ100年前の製法による球磨焼酎の仕込みが行われました。

100年前の製法による球磨焼酎の仕込みに取り組んだのは、
おととしの豪雨で被災した人吉市の大和一酒造元です。
17日は釜で炊いた360キロの玄米に米こうじを加え、扇風機で10度まで冷やし、
容量2000リットルのタンクに入れ焼酎を仕込みました。

球磨焼酎は現在は、培養した酵母を加えて発酵させることがほとんどですが、
大正時代ごろまでは特別に酵母は加えずに蔵の壁や天井に付いた天然の酵母で発酵させていたということです。
蔵元では被災で蔵の中に球磨川の水が新たに流れ込んだため新しい種類の酵母が
付いたとみられることから、今回、この方法での焼酎作りに取り組んだということです。

発酵には培養酵母に比べて3倍の50日程度かかる見通しで、成熟具合をみながら発酵させて
蒸留し、早ければ7月にも出荷できる見込みだということです。

大和一酒造元の下田社長は「一昨年の豪雨で蔵にすみついていた微生物が流され絶望的になりましたが、
球磨川が運んできた新たな微生物たちと焼酎が造れないかと思い取り組みました」と話しています。

02/17 12:10