英国のジョンソン首相は21日、イングランドで新型コロナウイルス対策の行動規制をすべて撤廃すると表明する見通しだ。
今週末までには陽性者の自主隔離も義務ではなくなるとみられ、「新型コロナとの共生」を打ち出す英国は、社会の完全正常化に動く。

ジョンソン氏は声明で「パンデミック(世界的大流行)は終わっていないが、
すばらしいワクチン接種の展開のおかげで我々は日常の回復への一歩を踏み出し、ついに人々は自由を取り戻す」と述べた。

英政府は2021年7月に、人口の8割以上を占めるイングランドで、ほぼすべての行動規制を撤廃したが、
同11月、変異株「オミクロン株」の感染拡大の予兆を受けて、一部の規制の復活を発表した。

その後、感染者数は1日当たり20万人程度にまで拡大したが、
3回目のワクチン接種の進展やオミクロン株が比較的軽症の傾向を示す科学的知見などを基に、段階的に規制を緩和。

イングランドでは22年1月下旬、陽性者の自主隔離義務を除き、規制はなくなっていた。

英政府によると、イングランドでは成人の81%以上が3回目の接種を終えた。

20日発表の英国の1日当たりの新規感染者数は2万5696人で新規死者数は74人。
https://mainichi.jp/articles/20220221/k00/00m/030/034000c