※3/15(火) 7:00withnews

希望すれば、お互いに改姓せず結婚できる「選択肢」を設けるよう求める「選択的夫婦別姓」の導入を求める声は高まっていますが、なかなか前に進んでいないのが現状です。全国の地方議会に働きかける「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の事務局長・井田奈穂さんの元には、ペーパー離婚を繰り返したり、海外で旧姓が使えず困ったり……といった声が寄せられています。

<選択的夫婦別姓:現在の民法では結婚時に、夫または妻の姓どちらかの同姓を名乗らなければならず、現状では9割を超える女性が夫の姓に改姓している。希望すれば別姓のまま結婚できる選択肢を加えてほしいと求める声が高まっている。2021年4月の朝日新聞の世論調査では67%が「賛成」と答え、「反対」26%を大きく上回った。>

活動、望んでいる人たちを可視化しよう
――前回のインタビューでは、改姓地獄≠ゥら選択的夫婦別姓に興味を持った井田さんの体験を伺いました。そこで、自治体の議会に「選択的夫婦別姓を導入してほしい」と陳情する活動を続けている「全国陳情アクション」の活動につながっていくんですね。

井田奈穂さん:ツイッターで改姓の苦痛をつぶやいていたら、いろんな仲間が集まってきてくれました。オフ会をしたり、院内で勉強会をしたりしたんです。
国会議員に働きかけ、法改正してもらうにはどうしたらいいのか、その時は全く分からなかったんですが、地元の議員さんに「陳情」という方法があると教えてもらったんです。

<井田奈穂さん:初婚と再婚で2回の改姓を経験。名義変更の煩雑さから「選択的夫婦別姓」に興味を持つ。選択的夫婦別姓・全国陳情アクションの事務局長を務める。>

井田さん:自分が住んでいた中野区の議員を訪ね、たくさんの議員さんが本当に協力して寄り添ってくれたおかげで、4カ月後、国に意見書を送ることができました。

地方自治法99条において、「この法改正が必要だと思われるので、国会できちんと法改正してほしい」と求めるものです。

「選択的夫婦別姓を望んでいる人たちがいる」ことを可視化できると思いました。私以外にも困っている人はたくさんいるだろうと考え、2018年11月、団体を立ち上げました。

同じようなやり方を各地で広げていけば、困っている人がどんどん可視化され、議論が盛り上がると考えました。

保守的な家族観を持っている支持層の顔色をうかがって動けなかった国会議員もいたそうなんです。だから当事者が声を上げて示していくので、ぜひ動いて下さいと呼びかけたんです。

続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/218beaac34b38c82ac9f47b3aef9fd6dccde3a02