ロシアの侵攻を受けたウクライナのゼレンスキー大統領が23日午後6時から、国会でリモート演説をする。「慣例」を重視する国会では前例のない演説で、慣例よりもウクライナへの「連帯」の意を示すことに重きをおいた異例の対応となった。

 ゼレンスキー氏とは、オンライン会議システム「Zoom(ズーム)」でつなぎ、在日ウクライナ大使館の職員が日本語への同時通訳を担当する。午後6時は、ウクライナ時間の午前11時で、演説時間は10〜15分ほどの予定だ。岸田文雄首相や林芳正外相、岸信夫防衛相も出席する。

 「リモートでというのは例がない。新しい形だ」。22日の衆院議院運営委員会で演説日程を正式に決めた後、山口俊一・議運委員長は記者団にこう語った。

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 今回、過去の外国首脳や元首らの国会演説と同じように、各議員には衆参議長名で案内を出した。山口氏は、これまでの国会演説と同じ位置づけになると説明する。だが前例のない取り組みは、異例ずくめだ。
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