深夜の札幌・狸小路商店街に週に1回、ホストの集団が現れる。手には軍手とごみ袋。新型コロナ禍以降に札幌・ススキノに進出した東京・歌舞伎町を拠点とするホストグループだ。「業界のイメージをくつがえそう」と昨年5月から深夜のごみ拾いを続ける。

 3月31日午前1時、狸小路1丁目にホスト11人が並んだ。「今日も始めます」。ススキノのホストクラブ「CLUB(クラブ) DARLIN(ダーリン)」のレオ会長(35)の号令でホストが歩き始めた。7丁目までの路上に落ちているたばこの吸い殻やペットボトルなどを拾った。

 同クラブは歌舞伎町に拠点を置く大手ホストグループが初めてススキノに進出した店だ。ただ、札幌の女性の言葉に出はなをくじかれた。「ホストってダサいし、怖い」。路上の客引きへの不快感があった。思いついたのがグループが毎年、東京・渋谷でハロウィーン後に行うごみ拾いだった。

 毎週続けられるよう、雪が積もらない狸小路を選び、通行人が少ない深夜に開始した。同店ホストの宇宙(そら)さん(21)は「普段から道ばたのごみを拾うようになった」と話す。

続きはこちらで
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/667581