議員のなり手不足を解消しようと信州・伊那谷の村議会が全国初とみられる取り組みを始めた。長野県中川村議会は、子育てなどでお金のかかる働き盛りの世代に議員になってもらおうと、年代別に議員報酬を加算する制度を導入した。

 村議の報酬は2003年に月18万1千円から17万5千円に減額され、据え置かれたまま。新しい制度はこの額に35〜39歳は月1万5千円▽40〜44歳は4万4千円▽45〜49歳は6万3千円▽50〜59歳は7万1千円を加算する。年代に応じて村職員給与を参考にした。

 関連する条例改正案が3月に可決された。村によると、「生活保障」の意味合いを盛り込んだ制度は全国の町村議会で初めてという。

現職は全員が60代以上
 村議会の過去3回の議員選挙はいずれも無投票。現在の議員9人(欠員1)は全員が60〜70代。今夏には村議選が予定され、新制度の施行は新しい議員の任期が始まる8月24日。現職は全員が60歳以上のため、次の選挙で当選しても報酬加算の対象にはならない。

 同村議選は定数を16から1…(以下有料版で,残り1268文字)

朝日新聞 2022年4月11日 8時00分
https://www.asahi.com/articles/ASQ48519HQ47UOHB008.html