22日午後8時35分ごろ、大阪府枚方市香里ケ丘の税務大学校大阪研修所で、職員から「2時間前に食事した女性が腹痛を訴え、嘔吐している」と119番があった。

枚方寝屋川消防組合によると、研修所で20歳前後の男女計33人が同様の症状を訴え、重症4人、中等症9人、軽症20人。重症者には、呼吸が苦しいと訴えている人もいるという。

大阪国税局によると、18〜21歳の研修生の男女約150人が敷地内の寮の食堂で夕食を取ったとみられ、その後40人以上が腹痛などを訴えて搬送されたとしている。夕食は野菜炒めやチキンの赤ワイン煮などだったという。

研修所は保健所と連絡を取り、集団食中毒の可能性もあるとみて状況の確認を進めている。救急車など少なくとも20台が出動し、周辺は騒然となった。〔共同〕

日本経済新聞 2022年4月23日 1:43
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