■独身、日本史上最高記録だってよ
「日本は独身の多いソロ社会になる」

これは、ある意味、私の代名詞的な定番台詞ではあるのだが、それは決して「オオカミが来るぞ」というデマを流しているものではない。事実、そうなるからだ。

書籍においても、当連載でも、最新の2020年の国勢調査結果に基づく各種データをご紹介しているが、
今回は、15歳以上人口の有配偶と独身人口の大正時代からの長期推移をみていただきたい。
ちなみに、独身人口とは、未婚だけではなく、離別や死別で独身に戻った人達も含むものである。

それによれば、2020年不詳補完値による独身人口は約4930万人となった。ほぼ5000万人である。
これは、日本史上はじまって以来、独身がもっとも増えた最高記録を打ち立てたことになる。

独身比率は44%を超えた。
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有配偶人口が2000年をピークに減少しているのとは対照的に、独身人口は1980年代から急速に増加している。
未婚人口の増加だけではなく、長寿化による高齢独身の増加もあるからだ。

「日本はソロ社会になる」が決してデマでも大袈裟でもないことがおわかりいただけるだろう。

■2035年に、独身と有配偶が並ぶ
ところで、グラフには「不詳除く」と「不詳補完値」のふたつがある。

なぜ、国勢調査にふたつの指標があるのか?については、
以前こちらの記事(【国勢調査】不詳補完値の正式採用により、2020年の生涯未婚率は男28.3%、女17.8%へ)に記した通りなので、ご参照いただきたい。

その大きな要因は、配偶関係や年齢が不詳である数が年々増加して、誤差の範囲を超える規模になってしまったからである。
国立社会保障・人口問題研究所はこの「不詳補完値」を採用した。

このように、不詳を除く場合と除かない場合とでこれだけ大きな乖離が出てしまうのであれば、今後は「不詳補完値」で見ていくのは妥当な判断だといえる。

今後、この「不詳補完値」の推移の傾向のままいけばどうなるか、というものを私独自に予測推計してみた。それが以下のグラフである。
https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/arakawakazuhisa/00297273/image-1653230373626.jpeg

これによれば、15年後の2035年には、有配偶人口と独身人口は約5300万人あたりで同数に並ぶことになる。

実は、社人研が2018年推計したものによれば、2040年でも有配偶人口5200万人に対して、独身人口は4600万人と、
有配偶の方が若干多いものとなっていたが、不詳補完値ベースでいけば、それより先に「独身の方が多い国・ニッポン」が完成してしまうかもしれない。

(以下略、全文はソースにて)
https://news.yahoo.co.jp/byline/arakawakazuhisa/20220523-00297273

※前スレ
【社会】独身者5000万人。建国以来、史上最大の独身人口となった「ソロの国・ニッポン」 ★5 [ボラえもん★]
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1653320954/