埼玉県本庄市で、住宅の床下に5歳の男の子の遺体が埋められていた事件で、同じ床下から白骨化した遺体が見つかり、埼玉県警は同居していた高齢の女性と特定した。虐待の末に5歳児が命を落とした事件は、新しい展開を迎えることになった。

この事件は、今年3月、本庄市の住宅の床下から、柿本歩夢くん(当時5)の遺体が見つかったもの。これまでに、歩夢くんの母親の柿本知香容疑者(30)と、同居人の石井陽子容疑者(54)らが、歩夢くんに対する死体遺棄や傷害致死などの疑いで逮捕されている。取材では、歩夢くんに対して、「しつけ」と称して、執拗な虐待が繰り返されていたことも明らかになった。

一方、これまでに県警が、現場の住宅の床下を調べたところ、歩夢くんの遺体が埋められていた場所の近くで、白骨遺体が見つかったという。その後の調べで、遺体の身元が、石井容疑者らと同居していた高齢女性と特定された。かつて、この女性が、近所の人に助けを求める様子が目撃されていた。

取材に対して近所の人は、「おばあちゃんが逃げてきて『殺される』って逃げてきたんで、びっくりして」「警察に来てもらったら、石井容疑者たちが、『おばあちゃん、どこ行ってたのよ』と迎えに来た」などと話していた。

県警は、きょう、歩夢くんに対する別の暴行容疑で、柿本容疑者と石井容疑者を再逮捕するとともに、高齢女性が死亡した経緯についても調べる方針だ。

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