2022/06/12 05:00

 50代の会社員男性。デジタル社会が非常に恐ろしく、極力距離を置きたいと考えていますが、避けて生きる場所がなく、どう付き合えばよいか悩んでおります。

 恐ろしい理由は、個人の行動や購買履歴などの情報が収集されたり、追跡や監視も可能だったりするからです。低質な投稿やゲームによる大衆の低劣化で、国の弱体化も危惧されます。

 世界中の人々がスマートフォンを持ち、新車にカーナビが標準装備されている時代。自身の情報を自ら発信することになぜ抵抗感がないのか、理解不能です。スマホ決済など、とてもできません。

 スマホのような端末装置を携帯することで、いずれあらゆる情報を吸い取られ、カメラでこちらをのぞき込まれ、マイクで話が盗聴されないか。そんな恐ろしいことまで想起され、デジタル社会の進行とともに、拒絶感が蓄積しています。(千葉・F男)

◇ 山田昌弘(大学教授)

https://www.yomiuri.co.jp/jinsei/20220611-OYT8T50046/