天然ガスの供給量がロシアによって減らされているドイツの北部ハノーバー市は、公共施設でお湯を使うことを禁じた。ジムや水泳場でシャワーを浴びる場合、冷水のみの使用が可能になるという。米CNNなどが28日伝えた。

 27日に記者会見を開いたオーナイ市長は、今年10月〜来年3月の期間以外で暖房を使用しないこと、屋外の噴水を止めることなども表明した。オーナイ氏はエネルギーの消費量を15%削減することが目標だとして「将来は予測不可能だが、今のうちにできる準備を全て行わなければならない」と述べた。

 ロシア国営の天然ガス企業ガスプロムは、パイプライン「ノルドストリーム1」でドイツに流しているガス供給量を、27日朝から容量の20%まで減らすと発表していた。ウクライナ侵攻で経済制裁を科す欧州に揺さぶりをかける狙いとみられる。
朝日新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/61cf66b00c2e1775a2af3249aaefbf4036f5b66e