スーツケースが盲導犬のように誘導 AI搭載、センサーで障害物感知
https://www.asahi.com/articles/ASQ7Y5V3BQ7YIIPE001.html

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日浦統 2022年7月29日 19時00分

日本科学未来館(東京)による視覚障害者向け誘導ロボット「AIスーツケース」の実証実験が29日、北海道千歳市の新千歳空港で行われた。スーツケース型ロボにはAI(人工知能)が搭載され、盲導犬のように誘導する。全盲の浅川智恵子館長が2017年に発案。未来館や日本IBMなどが開発を進めている。

 実験は乗客が行き交う国内線ターミナルの2階であった。スーツケースは機内持ち込みサイズで、センサーが障害物を感知し、ハンドルの振動で進行方向を伝える。周囲の店などを音声で知らせる機能もある。

 浅川さんはロボの誘導で、土産物店までの約300メートルを約15分かけて往復した。周囲に人が多く止まってしまう場面もあり、浅川さんは「これからも現場の実験でデータを集めて実用化を目指したい」と話した。

 視察した牧島かれんデジタル…

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