大手百貨店のそごうと西武百貨店を傘下に持つミレニアムリテイリング(現そごう・西武)元会長の和田繁明(わだ・しげあき)さんが7月25日、病気のため死去した。88歳。葬儀は近親者で営んだ。連絡先はそごう・西武社長室。

 経営危機に陥っていた西武百貨店や旧そごう(十合)の社長を歴任し、「百貨店の再建請負人」と呼ばれた。

 早稲田大政治経済学部卒業後、1957年に西武百貨店入社。グループ会社の外食企業を再建した後、経営が悪化していた西武百貨店の会長に就任し、立て直しに手腕を振るった。

 2000年に経営破綻したそごうの再建を託され、不採算店舗の閉鎖など改革を断行。03年に西武とそごうを経営統合してミレニアムリテイリングを設立し、社長、会長として国内の百貨店再編を主導した。06年にはセブン&アイ・ホールディングス傘下入りを果たし、07年に健康上の理由で経営から退いた。

毎日新聞 2022/8/4 11:14(最終更新 8/4 11:14) 382文字
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