https://news.yahoo.co.jp/articles/13e14e5563f3e372989cf7f07cea3b9351f14376

安倍元総理が銃撃された事件で、警備の問題が指摘される中、山上徹也容疑者(41)が、「安倍元総理の隣の人に弾が当たらない距離に近づいた」などと供述していることが新たにわかりました。

事件発生当時、現場にいた10数人の警察官のうち、4人が安倍元総理の近くで警護を行っていましたが、一部の聴衆の警戒などで山上容疑者の接近に、気づいていなかったことがわかっています。

その後の捜査関係者への取材で、山上容疑者が取り調べに対し、銃撃の際に、「安倍元総理の隣の人に当たらないくらいの距離まで近づいた」などと話していることが新たにわかりました。

また、当日の朝には現場で警察の警備担当者と演説関係者の打ち合わせが行われましたが、車の止め位置や安倍元総理の動きについて確認したものの、後方警戒の必要性などは検討されなかったということです。

山本憲宥奈良市議「SP、奈良県警、我々のような選挙スタッフも含めて、やはり後方の守りというのはしっかりすべきだったなというふうに、自分自身の責任も含めて改めて感じています」

銃撃の際、現場にいた自民党県連関係者は、警察からは、横断歩道上を使わないことや、交通対策の警備員を出すことなどの要望があった一方、警備については、「警察でやりますので」と説明をされたのみだったとしています。

警察庁の検証チームは、早ければ今月中にも報告書をとりまとめる方針です。