2022年8月9日 22時01分 気象

記録的な大雨の影響で、新潟県内では村上市を中心に7000世帯以上で断水が続いていましたが、復旧作業が進んで9日夕方までに広い範囲で断水が解消しました。今も200世帯以上で断水が続いていて、自治体が復旧作業を急いでいます。

村上市では、荒川地区や山北地区など市内全世帯の3分の1にあたるおよそ7200世帯で断水が続いていました。

このため市が、浸水した浄水場や破損した水道管などの復旧を進めていましたが、9日夕方までに水質の安全性が確認され、断水は広い範囲で解消しました。

一方、朝日地区の193世帯と、神林地域の河内地区と南大平地区の合わせて52世帯は、まだ断水が解消していないということです。

神林地域は10日に水質検査の結果をみて判断し、朝日地区は断水解消のめどは立っていないということで、市が復旧作業を急いでいます。

また、関川村でも8世帯が断水していましたが、9日午後、すべて解消されました。






住民「涙が出るほどうれしい」

村上市の広い範囲で断水が解消されたことについて、水道が使えるようになった80代の女性は「長い間、掃除も手洗いもできず困っていたので、本当にありがたいです。水がなければ生きていけないので、涙が出るほどうれしいです」と話していました。

また、70代の男性は「今までは給水所でもらった水をタンクにためて使っていました。その必要がなくなって、ようやく玄関の泥を洗い流せました。復旧には水道が使えることがいちばん大事だと思います」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220809/k10013762691000.html