1988(昭和63)年は、日本の寝台列車にとって大きな年でした。というのも、3月に寝台特急「北斗星」が運行開始したからです。青函トンネルを通り、上野と札幌を直結するこの列車には、シャワーが使えるA個室寝台「ロイヤル」や、事前予約制でフランス料理のフルコースを提供する食堂車「グランシャリオ」など、豪華な設備が取り入れられました。

それまで「ブルートレイン」と呼ばれていた寝台特急は、最高級のA寝台車でも大半が個室ではなく、カーテンで仕切られた2段ベッドの開放形寝台でした。食堂車も廃止が進んでいた頃で、連結されていたとしても「あらゆる顧客の需要に応えた」、つまり特徴がないメニューでした。

(中略)

「デラックススリーパー」の価格はというと、A室の寝台料金は1室6万7280円。それまで最高だった「トワイライトエクスプレス」の「スイート」の5万980円(B室と同額)を大きく上回りましたが、寝台券の予約は困難を極めました。この寝台車は東京・木場のフランス料理レストラン「アタゴール」で保存されており、予約すれば個室内で食事することも可能です。

【もう高級ホテルやん】なんと豪華な「夢空間」の車内 ほか東京を走った「オリエント急行」
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