漁業情報サービスセンター(東京)は6日、8月のサンマの水揚げ量が速報値で過去2番目に低い約420トンだったと明らかにした。担当者は「漁場が遠く漁の効率が悪いのが要因。高い海水温で群れがまとまっておらず、しばらく厳しい漁が続くだろう」との見方を示した。

8月の水揚げ量は平成30年に約8890トンを記録したが、近年は主な漁場が北海道から東に約千キロ以上の公海と遠くなったことなどで、低調に推移している。昨年は約850トンだった。

センターによると、ことし8月の水揚げは花咲港(北海道)で約321・5トン、大船渡港(岩手県)で約72・5トンなどだった。

水産庁は7月、今年の来遊量は昨年を上回るとの予測を発表。センターの担当者は「漁獲に期待できるのは海水温が下がり、群れが日本近海に近づく10月以降ではないか」と話した。

産経ニュース
2022/9/6 19:45
https://www.sankei.com/article/20220906-VCKSJ4MZMVOUDDYV4DJWVIR224/