フェイスブックの投稿に対する渡辺昇県議の書き込み
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 愛知県の渡辺昇県議(53)=自民=が、キューバで同性婚の合法化などの賛否を問う国民投票で賛成多数だったことを紹介したネット交流サービス(SNS)の投稿に対し、「同性結婚なんて気持ち悪い事は大反対」とのコメントを書き込んでいたことが分かった。渡辺氏は取材に「あのようなコメントを投稿し悪かったと反省している」と述べた。4日に抗議文の提出を予定している市民団体の関係者らと面会し、直接謝罪するとしている。

 渡辺氏は9月27日、ジェンダー平等を求める当事者団体「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」の井田奈穂事務局長がフェイスブックに投稿した記事にコメントを書き込んだが、現在は削除されている。

 井田事務局長は「多くの性的マイノリティーの人たちの人権と尊厳を著しく傷つける、許しがたい差別発言」として、LGBTQ(性的少数者)など当事者と県議会を訪れ、須崎幹議長らに抗議文を手渡す。

 渡辺氏は2007年に初当選し、現在4期目。

 ◇当事者の研究者「確信犯的で極めて悪質」

 大阪公立大人権問題研究センター特別研究員で、自らもゲイの劉霊均(りゅう・れいきん)さん(37)=愛知県高浜市=は「渡辺議員はわざわざ自分とは異なる主張のSNSの投稿者に近づいた上で、差別発言を繰り返しており、確信犯的で極めて悪質だ」と指摘する。

 今回の書き込みを知り、県議会や自民党本部、同県連などに謝罪や再発防止策を求める署名活動をインターネット上で始めた。「当事者を不快にさせたなどという問題でなく、人格権の侵害。愛知県が都市部でありながら性的少数者に関する意識や施策が進んでいないのは、政治家のこうした言説が背景にあるからだろう」と述べた。【酒井志帆、太田敦子】

10/3(月) 19:13配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/afeb2acad23ac1a8e1ba7b607a40ee372b6000a6