10/8(土) 20:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/bfd72f4a7091bbbfcee51c1d4dd47c9eef7fce4d

 JR東日本の駅内自販機ブランド「acure」で2021年に販売された「コクと旨味の一風堂とんこつラーメンスープ」が、2022年も10月11日から販売されます。定番のコーンポタージュの1.5倍売れた人気商品だったという“自販機豚骨スープ”はなぜ生まれたのか、取材しました。

【画像】とんこつスープ缶購入者層

 コクと旨味の一風堂とんこつラーメンスープは、「麺や具材が入っていなくとも十分に満足できる一品」に仕上げた飲料。油の量を減らして飲みやすくしたり、塩分濃度を下げたりと、缶での飲み口に合わせた味の調整が行われています。

 2021年に販売したときは、購入者の75%が男性で、20~30代の比較的若い世代に人気だったとのこと。購入者からは、「おにぎりのスープとしてはかなり良い」「ご飯にかけたくなる」といった声が寄せられたそうです。

 あまりにも予想外の需要を掘り起こしたこの商品は、いったいどのようにして生まれたのでしょうか。販売元であるJR東日本クロスステーション(以下「JRクロス」)に話を聞きました。

―― とんこつラーメンの缶スープという発想はどこから出てきたのでしょうか。

JRクロス: 2018年に発売した「気仙沼産ふかひれ使用ふかひれスープ」では、SNS上で「お酒を飲んだ後の〆のラーメン代わりに最適!」といっや声がありました。また、アキュアの自販機ではしじみのみそ汁が安定した人気なので、夜遅くなるほど販売量が増加し、一番売れる時間帯は23時台というデータもあります。

 このようなエキナカならではのお酒を飲んだ後の「〆の一杯ならぬ、〆の一本」として、ラーメンが缶飲料として手軽に、気軽にエキナカで味わうことができたら、お客さまにも喜んでいただけるのではないかと思い開発を進めました。

 発売初年度は2021年ですが、当時はオフピーク通勤により鉄道の利用時間が分散化しており、帰宅時間が遅くなることによるエキナカでの「夜軽食ニーズ」も見込んでおりました。

 「とんこつ味のラーメン飲料」というコンセプトは非常に目新しさがありますが、最初の一歩のハードルが高いのではと考え、とんこつラーメンとして評価の高い「博多一風堂」さんとのコラボが効果的であると思い監修をお願いしました。

―― 開発にあたって特にこだわった部分はどこですか。

JRクロス: 一風堂らしさと缶スープとしての飲みやすさの両立です。一風堂の店舗のラーメンの味わいを再現していますが、飲み比べると缶スープの方が若干薄味です。これは、自販機というロケーションの場合、濃い味だとその場で飲み切ることができないのではと考えたためです。

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