※NHK 北海道のニュース

“異動はパワハラ” 深川市立病院職員の訴え退ける判決
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20221014/7000051525.html

10月14日 20時35分

深川市立病院で、上司の不適切な行為を内部告発したところ、異動を命じられるなどのパワハラを受けたとして、49歳の男性職員が深川市に異動の取り消しと慰謝料などを求めた裁判で、旭川地方裁判所は男性職員の訴えを退ける判決を言い渡しました。

深川市立病院に勤務する49歳の男性職員は、上司が取引先の担当者にプロ野球の観戦チケットを要求したことなど、上司の不適切と思われる複数の事案について内部告発し、改善を求めたところ、25年間所属した部署からの異動を命じられ、その後、体調を崩してあわせて4か月間の病気療養と休職を余儀なくされたとして病院を運営する深川市に異動の取り消しと慰謝料などおよそ110万円の支払いを求めていました。

14日の判決で旭川地方裁判所の剱持亮裁判長は「男性職員の異動は市長や病院の管理職などが協議したうえでの決定で、内部告発の対象とされた人物は直接、関与していない。異動については市長の裁量権の範囲を逸脱しておらず、違法とは言えない」などとして訴えを退けました。

判決について原告の男性職員は「非常に残念です。弁護士と相談して今後の対応を検討したい」と話していました。