国葬反対のSNS発信をめぐり、「8割が隣の大陸から」などとツイッターに投稿した小林貴虎・三重県議=自民党=に対する辞職勧告決議案が、17日の県議会議会運営委員会に出される見通しになった。最大会派の新政みえを中心に、複数会派と共同で決議案を出す方向で調整している。

 新政みえ副代表の三谷哲央県議が15日、津市内で朝日新聞などの取材に明らかにした。「不適切な人がずっと座り続けているのはよくない。自民会派も含めて賛同してほしい」として、19日の本会議冒頭での採決を目指す。

 小林氏は、「8割大陸」投稿に続き、高市早苗・経済安保担当相の講演が引用元だと投稿。その後、一連の投稿を撤回・削除して謝罪したが、辞職は否定していた。過去にもSNS上で不適切な発信を繰り返しており、県議会では辞職勧告決議に言及する声が出ていた。

 決議案が出た場合、議長と小林氏を除く47人の過半数が賛成すれば可決される。ただし強制力はないという。(山本知弘)

朝日新聞 2022/10/16 7:47
https://www.asahi.com/sp/articles/ASQBH7JHWQBHONFB006.html?iref=sptop_7_03