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 国土交通省は鹿児島県の薩摩、大隅など全国の半島の産品を集めたデータベースを構築し、18日からウェブ上で公開を始めた。
三方を海に囲まれた半島は漁業や農業が盛んで食料の安定供給の役割がある一方、人口減少や高齢化など厳しい状況にある。
産品を発掘して販路を拡大し、半島の食のブランド化を推進するのが狙い。

データベースには全国の半島から371品を集めた。原材料や販売先、調理方法などの情報とともに掲載している。
大隅(宮崎県含む)は黒毛和牛や黒豚、ユズ加工品など32品、薩摩はさつま揚げや鶏炭火焼きなど9品が選ばれた。

18日には実証事業に参加する企業がデータベースの中から選んだ「半島産品アワード」の発表もあった。
鹿児島県からはJTBの賞に薩摩半島の「だし黒酢ジュレ」、光文社の賞に「熟成の刺身 かんぱち」が選ばれた。

中原水産(枕崎市)のジュレは、黒酢に枕崎産の本枯れ節を使用したかつおだしを加えている。
トッピングや調味料としてさまざまな料理へ活用が広がることなどが評価された。
PLOW A LAND(鹿屋市)の刺し身は「かのやカンパチ」を徹底した温度・湿度管理の下で6日間熟成。とろけるような食感を味わえる。

データベースではほかに国東(大分県)や津軽・下北(青森県)、南房総(千葉県)など全国の半島の産品を掲載。流通関係者やバイヤーの利用も想定している。