10/21(金) 16:38配信

ロイター

フロッピーディスクをご存じだろうか。かつて記憶媒体として重宝されたが、世間から姿を消して数十年が経過した。

米カリフォルニア州のティム・パースキーさんは、おそらく世界で最後のフロッピーディスクの大量販売店を経営している。そんなものにニーズがあるのかと思いきや、パースキーさんによると需要は依然旺盛だという。

フロッピーディスク販売業 ティム・パースキーさん
「これが古いと思うなら、まあ見てみてよ。これが1970年代のフロッピーディスクだ」

パースキーさんはフロッピーディスクのリサイクルサービスをネット上で展開。世界各地から仕入れているという。

「倉庫の奥からフロッピーディスク1―2枚を見つけて、どう処分しようか考えたうえ、『引き取ってくれませんか』と私に電話をかけてくれる人がいるかもしれない。そうしたら『はい、喜んで』って答えるのさ」

はたして買う人がいるのかな、と思うかもしれないが需要は依然旺盛だという。

「最大の顧客は刺繍業の人たちだ。工具や金型製造業の関係者も利用者が多い。

現在飛んでいる飛行機の約3分の1から半分ほどが20年前に製造されたものだということは、ほとんどの人が知らない。20―40年前に飛行機の製造に携わった人は、その機体の電子機器の一部でデータの出し入れにフロッピーを使っていたはずだ」

パースキーさんは現在も1日に500枚ほどのフロッピーを売り上げる。だがいずれこの商売に終わりが来ることも知っている。

「このディスクを必要とする限り、私はここにいるつもりだ。でもそれは永遠ではない」

(ナレーションなし)

https://news.yahoo.co.jp/articles/ee6be596df0cd1629b07745cccddb560f4c05e42