旭川市立大学の学長に就任予定の三上隆氏
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調査した共産党の会見(旭川市)
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 来年春に開学する旭川市立大学の学長予定者となっている北大の元副学長が、過去に、旧統一教会の関連団体のイベントで、講師を務めていたことがわかりました。

 講師を務めていたのは来年4月に設立される、旭川市立大学の学長に就任する予定の三上隆(みかみ・たかし)氏です。

 三上氏は2017年3月まで、北大の元副学長を務めていて、土木工学の研究者です。

 旧統一教会をめぐり、共産党は、道議会議員の政務活動費を調べていて、自民党の東国幹(あずま・くによし)衆議院議員と道見泰憲(どうみ・やすのり)道議、桧垣尚子(ひがき・ひさこ)道議、大越農子(おおこし・あつこ)道議の4人が、会合への参加費や交通費に使っていたことわかっています。

 調査をした共産党によりますと、東氏と道見氏は旧統一教会が九州と韓国を海底で結ぶことを目指した「日韓トンネル」の現地視察に参加していて、活動を推進している「国際ハイウェイ財団」の活動報告に三上氏の名前を見つけたということです。

 三上氏は、先輩研究者から「技術的な話をしてほしい」と依頼を受け、トンネル建設推進に協力する「日韓トンネル推進北海道民会議」に、2017年7月から所属。会費も自費で支払っていました。

 2014年度と15年度には100人以上が集まった道内のセミナーで講師をつとめ、18年と19年には私費で現地も視察していました。

 共産党は、25日午後、三上氏に申し立てを行い、直接関係を質したところ、「広告塔になった認識はないし技術的な話をしただけ」と答えたということです。

 三上氏は、会議に参加する中で、文鮮明氏の名前を耳にすることはありましたが、教会とのつながりに対する認識は曖昧で、統一教会と政治家の関係が問題となり始めた今年8月に「日韓トンネル推進北海道民会議」に、メールで退会届を提出しています。

 また、三上氏は、自身が信者であることも否定しています。

 調査を行っている共産党の真下紀子(ました・のりこ)道議は会見で、「統一教会が学術分野にまで浸透していることの恐ろしさが明らかになったと思う」と話しました。

10/25(火) 21:20配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/4357341f5669b9a60295a676eb38a6326996867a