発達障害は、生まれつき脳の働きに偏りがある障害で、注意欠如・多動症(ADHD)や自閉スペクトラム症(ASD)、学習障害(LD)などがある。

 知的発達に遅れはないものの、ADHDの人は忘れっぽかったり、落ち着きがなかったり、衝動的に行動したりする。

 ASDの人は、相手の気持ちを読み取ることが苦手だったり、こだわりが強かったりするなどの特徴がある。以前は、知能や言語に遅れのないASDの人を「アスペルガー症候群」と呼んでいたが、現在はASDに含まれる。

 文部科学省の2012年の調査では、普通学級に通う子どもの6・5%に発達障害があると推計された。ADHDの傾向がある人が3・1%、ASDは1・1%で、いずれも女子より男子の方が多かった。

 時間にルーズで遅刻が多かったり、締め切りを守れなかったり、うっかりミスが多い、周囲とうまく人間関係を築けない、などの特性があっても、子どもの頃はそれなりにやり過ごせる人もいる。

 一方で、大人になって仕事や日常生活につまずくことをきっかけに、発達障害が明らかになるケースが、近年問題になっている。

 世界保健機関(WHO)の調査によると、ADHDがある大人は3%ほどと報告されており、所得の高い国のほうが多い傾向にある。

 ASDについては、1%ほどとする英国の報告がある。

 ADHDについては、不注意や多動、衝動などの主な症状をおさえる治療薬もある。ただ、薬の効き方には個人差があり、症状を完治させるものではない。(鈴木彩子)

朝日新聞 2022年11月1日 12時00分
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★1 2022/11/03(木) 15:37:12.20
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