東京都内197会場で中学3年生の約6万9千人が受験した「英語スピーキングテスト」の一部の会場で、テストを時間差で受ける生徒の部屋が隣り合っていたことが28日、分かった。受験生の保護者や試験監督をしたアルバイトが取材に答え、都教育委員会の担当者も同日、取材に「教室が隣り合う会場もあった」と話した。「適正に実施できるよう(教室を)配置した」とも説明した。ただ保護者は、テストの公平性について疑問を口にした。

 テストは会場内で受験生が2組に分かれ、時間差で同じ問題を解いた。都教委は問題漏洩(ろうえい)を防ぐため、別の組の生徒同士が接触する機会がないよう、休憩時間や動線を分け、スマートフォンを回収するなどの対策をとると説明していた。

 多摩地域の高校で受けた生徒の母親によると、生徒の会場は同じ階に並んだ四つの教室を用い、前半組と後半組が交互に配置されていた。子どもは後半組だったという。テスト後、子どもが「休憩時間に、同じ後半組の友人から『隣の(前半)組からこんな英単語が聞こえてきた』と聞いた」と話したという。

 別の会場で試験監督のアルバ…(以下有料版で、残り370文字)

朝日新聞 2022/11/29 6:30
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