土屋武之 / 鉄道ライター
 神奈川県の相模鉄道(相鉄)は本線(横浜―海老名)といずみ野線(二俣川―湘南台)を擁し、少し前までは横浜以西の通勤圏をカバーする鉄道会社だった。

 それが2019年に新横浜線を部分開業し、本線内の西谷駅と新駅の羽沢横浜国大駅を結んでJR線にも直通した。現在は埼京線などを経由し、新宿・池袋方面にも顔を出すようになっている。

 その相鉄が東京圏へさらに運転網を広げる。

「相鉄・東急直通線」来春開業へ
 23年3月の開業を目指して工事が進む「相鉄・東急直通線」の運行計画が11月24日に発表された。本線から羽沢横浜国大駅まで走るのはJR直通線と同様だが、そこから新横浜駅、日吉駅などを経由し、東急東横線や東急目黒線に入ることになる。

 これにより横浜駅を拠点とする従来の2路線と、新宿方面へ向かうJR直通線に続く、第3の運転系統が確立することになった。

 相鉄・東急直通線の運転本数は1日約100往復、200本が予定される。新横浜駅を始発・終着とする東急線方面の列車もあるが、大半は新横浜駅を経由し、相鉄線と東急線を直通する。

 平日朝ラッシュ時の上り列車(西谷駅7時20分~8時20分発)で見ると、海老名方面からの東急直通列車が4本、いずみ野線からは7本が運転される。これに新横浜始発の5本が加わり、計16本が東京都心へ向かう。

新横浜へのアクセス向上にも期待
 次に新横浜駅から東急線方面にかけての動きを見ていくと、東横線内ではすべて急行…(以下有料版で、残り914文字)

毎日新聞 2022年12月8日
https://mainichi.jp/premier/business/articles/20221207/biz/00m/020/008000c